化粧品の香りとストレスの関連を測定する方法を開発

 

 化粧品の香りによるストレス抑制効果を測定する方法の開発結果が9月15日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

 今回のプラセボ対照試験では、化粧品(フェイス クリーム)に含まれる匂いの成分1種に関連するリラクゼーションまたはストレスリリーフ効果を評価する方法を開発。健康な女性25人を対象とした製品テストを実施した。感情に関するアンケート、唾液サンプルによるコルチゾールとα-アミラーゼ(どちらも一般的なストレスマーカー)濃度分析、および脳波検査(モバイルEEGを使用)によるストレス誘発前後のアルファ脳波測定が行なわれた。

 その結果、プラセボアプリケーションとの比較で、負の感情が大幅に減少し、コルチゾールレベルが大幅に低下し、α活性の大幅増加が認められ、匂い成分を含む化粧品が有意なストレス軽減をもたらすことが示された。これらの結果から、開発された評価方法が、2つのサンプルでの比較分析に適しているというエビデンスが得られた。今後は、さらに最適化を模索し、人間に対する化粧品の心理生理学的効果を評価への応用が期待される。