CIDESCO「第11回定時社員総会」開催

 

一般社団法人CIDESCO-NIPPON(東京都千代田区、理事長 古武一成)は、2019年6月18日(火)都市センターホテルにて「第11回定時社員総会」を開催した。

開会の挨拶の中で古武理事長は、「美に特効薬はないため、やはり(サービスの)基本となるベースの教育をしっかりしていかないと、美容業界の将来はないと考えている」と基礎を学ぶことの重要性を説いた。

新たなセラピストの誕生や認定校の増加も発表

CIDESCOでは昨年、ビューティーセラピー試験を178名が受験し167名が合格。その他CIDESCOポストグラジュエイト国際試験などを24名が受験し22名が合格し、新たなCIDESCOセラピストが誕生した。

また、“山野美容芸術短期大学”“岡山プロフェッショナル・ビューティ専門学校”の2校が認定校加わり23校に。さらに、認定サロンに、“Spa Nursery(スパ ナーセリー)”、“Clinical Este Sound 4our(クリニカル エステサウンド フォー)”の2店舗が追加され、認定サロンは計11サロンとなった。

また、第3号議案の中で今年10月の消費税増税に伴う試験費用の変更についてふれ、今年2018年度秋試験までは現状価格、来年春試験から10%の税率に変更する旨が報告された。

パメラ氏がシグネチャートリートメントを披露

総会後は、特別顧問 パメラ アドキンズ氏、によるシグネチャートリートメントのデモンストレーションを行なわれた。このトリートメントは、ヨーロッパならではのゆっくりとした動きで高いリラックス効果をもたらすが、しっかりとリフトアップするなどお客様満足度を生み出す。また、指定の機器や化粧品も特にないため、現在の施術に取り入れやすく新たなコストもかからないことから応用しやすいことが特徴。

パメラ氏は「現代の若者の傾向として、苦労はしたくないという気持ちが強い。しかし、エステティックやSPA業界は、しっかりとした技術を身につける必要があるため、苦労しないと習得できない。それを少しでも補うため、動画などでも学べるように、学校や講師も考え方を変えることが必要となる。現在CIDESCO本部でも、動画やテキストの見直しなど準備を進めている」と、近年の活動を紹介した。

その後行なわれた懇親会では「アンバサダー活動報告」として、今回日本で初めてCIDESCO SPAサロンに認定された、京都のサロン“Spa Nursery”オーナー、春日郁代さんが登壇。京都という土地柄、外国人も多いという同サロンでは「日本」を意識したメニューを提供している。CIDESCOセラピストを増やす活動として、SPAとリラクゼーションサロンを両方経営することで、リラクゼーションサロンで入社した中から、素質があるスタッフにCIDESCOなどの国際資格を取得させていることが紹介された。

取材 永山泰子(美容経済新聞社)
構成 菅井美知子

●関連サイト
一般社団法人CIDESCO-NIPPON
http://www.cidesco-nippon.or.jp/