アメリカでダイエットへの意識改革ー減量から健康志向へ
グローバル情報会社NPDは、2月16日、アメリカの消費者の健康とウェルネスに関する意識調査を発表した。これによるとアメリカ人の関心は減量プログラムから全身の健康と充実したライフスタイルの持続へと移行しているようだ。新型コロナウィルス感染症の拡大が始まった当初、ストレスとさまざまな制限により自己陶酔を必要としていたが、パンデミックが進むにつれ、消費者は健康とウェルネスにさらに集中するようになった。
米消費者にとって今日のダイエットは、必ずしも減量を目指すものではなくなったという。多くの人にとって、ダイエットは良い栄養と幸福を意味するものに変わった。NPDの最近の調査によると、米国の成人の約4分の1が食事療法を行っていると報告しており、そのうち16%は、断続的断食やケトなどの正式な食事療法ではなく、自分の食事療法を実践していることが明らかになった。 今日の消費者は、個人の健康ニーズやライフスタイルの変化に合わせて、正式な食事療法や栄養計画を臨機応変に適応させることにより、食事療法をカスタマイズしているようだ。
健康とウェルネスの目標は世代によって異なる。ジェネレーションZとミレニアル世代は、健康とウェルネスの目標の一部として見栄えを良くしたり、また体重を増やしたりするよう努める傾向がある。一方、団塊世代は差し迫った健康ニーズに対応しており、健康を維持し、長寿のためのダイエット方法に取り組んでいる。NPD食品および飲料業界アナリストのDarren Seifer氏は、「消費者がもはや健康とウェルネスをアドオンとしてではなく、彼らの生活の一部として統合されている」などとコメントしている。