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「コロナ抜け毛」の後遺症 30代以下が半数以上占める

女性の発毛治療を中心に行う「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」(東京都千代田区/院長:浜中聡子)は9月28日、2021年4月~2021年8月の「コロナ抜け毛」後遺症の問い合わせ数の推移を発表した(図1)。

新型コロナの後遺症の一つとして「脱毛症」があることは、すでに2020年10月の時点で、国立国際医療研究センターの追跡調査により明らかになっている。
これを受け、同院が調査を行った結果が上記の図である。
これによると、30代以下が半数以上を占め、抜け毛に悩む若者が多いことが明らかになった(図2)。

また、問い合わせ数の推移をみると、全年代通じて4月、7月と大きな山ができており、国内の新規感染者数の盛り上がりの、約2ヶ月後を追う形で「コロナ抜け毛」後遺症患者が増えていることがわかった。
この調査と並行して、同院で2020年10月に「コロナ抜け毛相談窓口」を開設したところ、2021年1月頭までの約3ヶ月間で、相談は100件、5月には累計130件に上った。
以来、普段抜け毛に悩みにくい20~30代の若い女性からの問い合わせが多い傾向が続いているという。
この「コロナ抜け毛」について、同院長の浜中聡子医学博士は2つの傾向があるとしている。
1つ目は、抜け毛だけでなく、体のだるさや頭痛・微熱などの他の後遺症も併発している人が多いということ。2つ目は、抜け方としては部分的ではなく、全体的に抜けてしまうということだ。
なお、同院では「コロナ抜け毛」の治療において、発毛を促進する「ミノキシジル」の処方に加え、栄養状態を良くするために糖質・電解質・アミノ酸などを含む点滴治療、栄養剤の摂取、及び免疫向上、髪の成長をサポートを目的としてプロテインの摂取も推奨している。