米ぬかポリフェノール「フェルラ酸」に肌荒れ改善効果発見と発表

 

こめ油の製造・販売・研究開発などを手がける築野グループ株式会社(和歌山県伊都郡/代表取締役社長:築野富美)は7月27日、米ぬかに多く含まれているポリフェノール「フェルラ酸」に「NO(一酸化窒素)阻害等の抗炎症効果」、「皮膚悪玉菌等の抑制効果といった肌荒れ改善効果」があることを発見したと発表した。

同社はフェルラ酸が、炎症の原因となる「NO」や炎症反応に関与する化学物質「炎症メディエーター」の産生を抑えることを下図にあるメカニズムとして明らかにした。

また、NO産生阻害の試験結果では、フェルラ酸が既存の抗炎症素材であるグリチルリチン酸よりも強い阻害活性を有することを発見した。

次に皮膚悪玉菌等の抑制効果については、フェルラ酸が悪玉菌の「アクネ菌」「黄色ブドウ球菌」の増殖を抑制する事が明らかになったとした。

さらにフェルラ酸の効果は既存の抗菌素材であるサリチル酸よりも強く、細菌に由来する肌トラブルの改善素材として有効であることが示されたとしている。

同社はこの研究結果について、コロナ禍におけるマスク着用など生活環境の変化により、肌荒れに悩んでいる人も多い今日、その改善に寄与するものと期待している。