ファンケル コラーゲンの分泌を早める新素材「エクトイン」を発見

 

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市/代表取締役社長執行役員CEO:島田和幸)は7月26日、コラーゲンの分泌を早める新素材「エクトイン」を発見したと発表した。

さらにこの知見から、素早く真皮内でコラーゲンを作り、シワやたるみを防ぐという新しいアプローチが期待できると述べた。

同社は、シワやたるみのメカニズムの解明の一つとして、加齢によるコラーゲンの減少に加え、形などの「質」が変化することにまで着目して研究を進めている。そこでコラーゲン線維を作る材料が、コラーゲンを速やかに線維芽細胞の外へ分泌し、真皮のコラーゲン産生を円滑にすることが、コラーゲン線維の形成、つまりコラーゲンの「質」を高められると考えたのである。

その仮説を実証するため、線維芽細胞を用いて、短時間でコラーゲンを細胞の外に分泌させる成分を調べたところ「エクトイン」を発見した。

この実験による同素材を用いてのコラーゲン分泌量は、無処理に比べて約8倍という結果が得られた。

その他の実験結果ともあわせ、「エクトイン」は真皮のコラーゲンの「質」を高めてシワやたるみを予防するという新しいアプローチに寄与することが示唆されたと結論づけている。

同社は今後もさらに研究を進め、コラーゲンの「質」を高める新しいコンセプトのアンチエイジング化粧品の開発に努めていくとしている。

なお、線維芽細胞とは真皮に存在する細胞で、コラーゲンやエラスチンなどを産生する細胞のことだ。