ダイエット効果に期待! アガリスク原料飲食品が脂肪関連腸内細菌を増殖
アガリクス研究メーカーの東栄新薬株式会社(東京都三鷹市/代表取締役:元井章智)は6月30日、アガリクスKA21株の摂取が、肥満と関係する体内のグラム陰性細菌“アッカーマンシア・ムシニフィラ”を増殖させる研究結果を受け、これに関連する特許を出願したと発表した。
出願特許名は「医療・美容に応用可能なアッカーマンシア・ムシニフィラ増殖促進用組成物およびこれを含む医薬、飲食品、飼料」。同社の発表によれば、アガリクスKA21の飲食品を通しての同グラム陰性細菌の摂取は、美容用、痩身・ダイエット用としての効果が期待されているとしている。
「アッカーマンシア・ムシニフィラ」とは
アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)は、0.6~1.0μm程度の大きさの偏性嫌気性のグラム陰性細菌であり、ヒトをはじめとする多くの哺乳動物の腸内に通常存在する真性細菌であることが知られている。
近年の調査では、肥満や糖尿病の人の腸内では同細菌が減少していることが発見されている。
そこでマウスへ同細菌を投与したところ脂肪増加の改善などが確認され、同細菌と肥満等の障害との関連性が指摘されている。
同社は今後、同細菌は肥満の障害などを予防または改善するための新しい手段になると捉えられている。
なおアガリクスとは、補完代替医療の分野で健康食品・サプリメントとして広く利用されている南米ブラジル原産のキノコのこと。アガリクスKA21株はその品種の1つ。