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エステティシャンがまず目指すべき資格3選! 基礎を固めてお客様からの信頼を得よう!【一歩先のエステティシャンを目指そう!今学びたい資格 第1回】
『エステティシャンとして技術を磨いて、たくさんの指名をもらいたい!』
『もっともっと成長していきたいけど、資格の選択肢が多すぎる!』
このように疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
エステティシャンとして技術を身に着け、知識を深めていくために取得できる資格はたくさんあります。
たくさんある資格の中で、まずはしっかりエステの基礎を学びたい方や、広く知識を得たい方におすすめしたい資格3選をご紹介します。
エステティック業界を牽引する3団体が主催する基礎資格を簡単にご紹介します。どのような資格があるのかを知りたい駆け出しエステティシャンの方は、ぜひご覧ください。
この記事の資格はこんな方におすすめ
・エステティシャンとして働き始めたが、基礎を学ぶための資格はあるの?と思っている方
・エステティシャンとしてしっかり基礎を学びお客様からの信頼を得たい方
・まずはエステに関する知識を広く得たい方
目次
・AJESTHE認定エステティシャン(日本エステティック協会)
・ビューティーセラピーディプロマ(一般社団法人 CIDESCO‐NIPPON)
エステティシャンになるためには資格は必要?
エステティシャンになるための国家資格や公的資格はないため、資格が必須という訳ではありません。
ただ、最低限の技術と知識を身に着けることでお客様からの信頼を得ることができたり、上位資格を取得する権利を得ることができます。
エステティシャンが目指すべき資格3選!
さっそくエステティシャンが目指すべき資格は、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。それぞれの資格の特徴や金額などをまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
AEA認定エステティシャン(日本エステティック業協会)
一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)は1987年に「全日本エステティック業連絡協議会」として設立されて、今年で35年目を迎えました。
AEAでは、2002年にAEAエステティシャン養成制度がスタートし、2004年にはNPO法人日本エステティック機構設立に参画、2007年には日本エステティック振興協議会設立に参画するなど、エステ業界全体を発展させるために尽力しています。
概要・特徴:
基礎知識と技術を持ち、禁忌や注意事項を理解して安全な技術提供ができるエステティシャンとして認められた方が取得できる資格。
こんな人におすすめ:
プロのエステティシャンとして、施術や接客サービスを通じてお客様に満足していただくために、基礎知識を身につけてキャリアアップをされたい方。
資格取得条件:
- エステティシャンセンター試験に合格
- AEAの認定校でカリキュラム300h相当の履修、またはエステティックサロンでの実務経験(フェイシャル or ボディ)1年以上。
試験内容:
認定試験(エステティシャンセンター試験・技術力確認試験)に合格後、登録申請することで資格取得となります。また、5年ごとに資格の更新があります。
取得までの期間:
トータルの資格取得までの期間は約1〜2年ほど。
金額:
エステティシャンセンター試験10,560円(税込)
※技術確認試験料13,640円(税込)、AEA認定校での講習料は別途必要
この資格を取るメリット:
エステティック業界で広く認知されている資格で、エステティシャンの技量を測るための指針としても活用されているため、エステティシャンとしての信頼に繋がる点がメリットと言えます。
AJESTHE認定エステティシャン(日本エステティック協会)
一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)は、日本におけるエステティックの普及や発展を目的として1972年に設立されました。
エステティシャンの養成や教育、資格認定、関連団体との連携等の事業を展開するエステティシャンの職能団体です。
エステティックが多くの方から支持されて、魅力のある業界として確立するための取り組みをしています。
概要・特徴:
基本的なエステの知識・技術を持っており、担当範囲のエステティックサービスを適切に提供できる能力を有するエステティシャンに与えられる資格。
こんな人におすすめ:
エステティック全般を広く学びたい方におすすめです。基礎的な資格のため、今後上位資格を目指し、スキルアップをしていきたい方の第一歩といえます。
資格取得条件:
下記の両方の要件に該当する正会員者(要証明)であることが必要です。
- エステティシャンセンター試験に合格
- 協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間以上コースの修了、または実務経験1年以上
試験内容:
技術試験と筆記試験の2つがあります。技術試験は、技術力確認試験(フェイシャル/ボディ:手技のみ)、筆記試験は、エステティシャンセンター試験(4肢択一:マークシート式・100問)
取得までの期間:
トータルの期間は約1〜2年ほど。
この資格を取るメリット:
基本的な知識・技術を持っていることの証明ができる点がメリットです。
金額:
エステティシャンセンター試験10,560円(税込)
※認定校での講習料、技術試験料が別途必要
ビューティーセラピーディプロマ(一般社団法人 CIDESCO‐NIPPON)
CIDESCO(シデスコ)は、世界水準の理論・技術を兼ね備えたエステティシャンを育成する国際的な教育機関です。
エステティック全般に関する知識や技術のレベルアップと普及を目的とし、1946年にベルギーで設立されており、日本は1972年に加盟しました。
CIDESCOセラピストになるには、ハイレベルなカリキュラムを提供するCIDESCO認定校を卒業後、または規定の経験年数を経た上で、試験に合格することで取得できます。
また、CIDESCOの資格は国際資格ですが、日本国内であれば日本語で受験し、取得が可能です。
概要・特徴:
CIDESCOは、提供するエステティックの品質が最も高いと評価されている国際資格です。CIDESCOインターナショナル・エステティシャンであることを証明するディプロマは、エステティックの知識・技術が世界水準にあることの証明ができる資格です。
こんな人におすすめ:
国際資格を取得したい方やハイレベル最高水準のエステティックカリキュラムを受講して自分の技術力をアップさせたい方におすすめです。
資格取得条件:
「①学生受験:CIDESCO国際認定校を卒業して取得する方法」と「②一般受験:ポストグラジュエイト(PG):エステティシャンとして働きながら取得する方法」の2種類があります。
- CIDESCO国際認定校において1,200時間以上のカリキュラムを受講し、CIDESCO国際試験に合格。その後2年以内にエステティックサロン or スパで600時間の実務経験を経た者。
- 実務経験が3年以上あるエステティシャンで、エステティックの基礎教育を600時間以上受けていること(※時間数は合算可能だが、通信教育の場合、通学した時間数のみ有効。ただし企業の社内教育は含まない。)、CIDESCOポストグラジュエイト国際試験に合格した者。
上記のいずれかの方法で合格した者のみ、CIDESCOセラピストとしてディプロマを授与されます。
試験内容:
書類審査の後に、一次試験で筆記試験と実技チェックがあり、60時間事前講習を受講したのち、本試験に挑めます。
取得までの期間:
期間はおおよそ1〜3年ほど。
金額:
本試験の受験料は68,200円(税込)、合格登録料は56,100円(税込)です。
※一次試験の検定料、別途講習料が必要
この資格を取るメリット:
資格を取得するとディプロマとバッジが交付される他、CIDESCO-NIPPON会員サロンとして証明書やステッカーが発行されたり、Webサイトにバナーの掲載ができるようになったりなどのメリットがあります。
HP:https://www.cidesco-nippon.or.jp/index.html
まとめ
本記事では、エステティシャンが目指すべき資格3選をご紹介しました。
改めて3つの資格を比較してみましょう。
AEA認定エステティシャン | AJESTHE認定エステティシャン | ビューティーセラピーディプロマ | |
主催 | 日本エステティック業協会 | 日本エステティック協会 | 一般社団法人 CIDESCO‐NIPPON |
特徴 | 基礎知識と技術を持ち、禁忌や注意事項を理解して安全な技術提供ができる証明 | 基本的なエステの知識・技術を持っており、担当範囲のエステティックサービスを適切に提供できる能力を有することの証明 | 提供するエステティックの品質が最も高いと評価されている国際資格 |
条件 | AEAの認定校でカリキュラム300h相当の履修 または エステティックサロンでの実務経験(フェイシャル or ボディ)1年以上 | 協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間以上コースの修了 または 実務経験1年以上 | CIDESCO国際認定校において1,200時間以上のカリキュラムを受講し、CIDESCO国際試験に合格。その後2年以内にエステティックサロン or スパで600時間の実務経験 または 実務経験が3年以上あるエステティシャンで、エステティックの基礎教育を600時間以上受け、CIDESCOポストグラジュエイト国際試験に合格 |
試験内容 | エステティシャンセンター試験と技術力確認試験に合格後、登録申請することで資格取得 | エステティシャンセンター試験と技術力確認試験に合格後、登録申請することで資格取得 | 書類審査一次試験(筆記試験、実技チェック)60時間事前講習の受講本試験 |
期間 | 約1〜2年 | 約1〜2年 | 約1~3年 |
金額 | エステティシャンセンター試験料10,560円(税込) ※技術確認試験料、AEA認定校での講習料は別途必要 | エステティシャンセンター試験料10,560円(税込) ※技術確認試験料、認定校での講習料は別途必要 | 本試験受験料68,200円(税込)合格登録料56,100円(税込) ※一次試験の検定料、講習料が別途必要 |
メリット | エステティック業界で広く認知されている資格で、エステティシャンの技量を測るための指針としても活用されているため、エステティシャンとしての信頼に繋がる | 基本的な知識・技術を持っていることの証明ができる | ディプロマとバッジの交付CIDESCO-NIPPON会員サロンとして証明書やステッカーの発行Webサイトにバナーの掲載が可能 |
おすすめの方 | 基礎知識を身につけてキャリアアップをされたい方 | エステティック全般を広く学びたい方 | 国際資格を取得したい方ハイレベル最高水準のエステティックカリキュラムを受講して自分の技術力をアップさせたい方 |
それぞれの資格の特徴が理解できたのではないでしょうか?まずはこれらの資格を目指してなりたい自分に近づいてくださいね。