ホクロ取りでの危害

-エステや自己処理でやけどや傷

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に、エステや自己処理のホクロ取りで、皮膚が陥没したりやけどの状態になってしまったとの相談が寄せられている。

ホクロは、深さやタイプにより簡単に取れるものと取れないもの、取れてもかえってあとが残るものなどがある。エステでのホクロ取り施術は医師法違反となる場合がある。また、ホクロ取りを素人判断で安易に行うことは非常に危険である。

被害の未然防止・拡大防止のためにホクロ取りの危害について情報提供する。

危害事例にみられるホクロ取りの問題点
エステで行われているホクロを取る施術は、手法によっては医師法違反となる場合がある
ホクロ取りクリームは日本国内では販売されていない。個人輸入で購入した場合は、トラブルが生じても解約や損害賠償の交渉が難しい

消費者へのアドバイス
ホクロを取りたいと思ったら専門医で行う
ホクロ取りクリーム類や民間療法的な自己処理は危険
エステの施術等で危害を受けたら相談窓口等に情報提供をする

事業者への要望
レーザーや薬剤、針でホクロを取る行為や、ホクロに限らず皮膚を焼いたりはがしたり、針を刺すという行為は医師法に抵触するおそれがある。医師の資格を有していない者が、皮膚に傷をつける可能性のあるホクロ取りの施術を行わないこと。

また、ホクロを自分で取ることも危険である。個人輸入代行業者をはじめとした事業者は、クリーム類や民間療法的な方法で簡単に取れるというような広告をしないこと。

行政への要望
医師の資格を有していない者が、医行為にあたるおそれのあるほくろ取りの施術を行なっている例が見られるので、そのような情報を把握した際には適切に対処し、必要な指導を行なうよう要望する。

医薬品や化粧品等の個人輸入や、個人輸入代行業については、ホクロ取りクリーム類を含めて、引き続き注意を呼びかけるよう要望する。

●関連サイト
http://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2010_28.html