労働力不足や物価の高騰、参入障壁の低さから増え続ける新規参入企業との生存競争など、エステティック業界が抱える課題はさまざま。そんな厳しい状況のなかで、数々の困難を乗り越え、美容業界の発展に貢献し続けている経営者たちだからこそ感じる「“今”取り組むべきこと」について話を伺った。

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普通のモノはつくらない さらに上の製品を届ける

コロナ禍も落ち着き、イベントや展示会もようやく活性化してきました。昨年のＢＷＪ大阪で海外からいらっしゃったお客様と接するなかで、日本では、高品質のサプリメントが一般的に販売されており、クリニックに行けば気軽に美容注射なども打てるので、日本の美容市場は恵まれているのだと改めて痛感。女性が抱える悩みはどの国でも同じなのに、世界ではまだ解決のための取り組みが十分でないところも多いのが現実です。

　そういった点からも、世界中のお客様が満足できる製品を生み出すのが弊社の役割であると考え、昨年は新しく飲む＆塗る“２ｗａｙサプリメント”を、ＮＭＮとビタミンＣの２種類発売いたしました。どちらも発売から一週間で製造が追いつかず欠品になるほどのご好評をいただき、大変ありがたい限りです。また、従来の人気美容機器『メディアクア』に水素ピーリングやプラズマトリートメントの機能を追加した『メディアクアプロ』も５月に発売し、その効果と使いやすさから、幅広いメニューの展開ができるとエステサロン様から喜びの声をいただいております。

製品の開発にあたって重視しているのは「求められているもの」をつくること。はやりだからと飛びつくのではなく、エビデンスを獲得したうえで一歩先をいく製品を目指しています。今後はプラセンタ入りのプロテインやCBDオイルを活用した製品など、ワクワクするような製品を開発する予定です。

ＱＯＬ向上をキーワードに内面美容・健康維持に注力

日本人の平均寿命が延びている近年、単に長生きするだけでなく健康に過ごすことが非常に重要。そんな時代に適応すべく、来年は、弊社のウリである内面美容を重視するとともに、看板製品『プラセンタシリーズ』をリブランディングし、「プラセンタ」のリーディングカンパニーになれるよう取り組んでいきます。また、弊社グループでは飲食事業や宿泊事業なども行なっています。多方面から健康をサポートできる企業として、これからも時代のニーズに応えるサービスを展開していくつもりです。皆様のＱＯＬ向上のため、衣・食・住と幅広い領域を充実させるとともに、この意識を海外にもアピールしていきたいです。

　お客様の「いつまでもキレイでいたい」という想いに応えるには、技術や知識だけでなく、意識のレベルアップも必要です。さまざまな情報があふれる現代だからこそ、お客様が知りたいのは正しく深い知識。そういった要望に応えるために、メーカーである我々も常にアップデートしていかないと、お客様に満足していただけません。サロン様やお客様の声に耳を傾け、ニーズをリサーチし、的確な製品を生み出すことで、業界を盛り上げていきたいです。製品が売れているからと満足せず、さらによいものをつくることで、皆様に美と健康を届けてまいります。

経営者の脳内大解剖！

クオリティの高い意思決定には継続が重要

COMPANY DATA

創業以来、自社での製品開発にこだわり、「すべての評価はお客様の声

である」という信念で、ハイクオリティな製品と綿密なサービスを追求する卸売企業。2019年には福岡、名古屋に新たに支社を立ち上げ、4大都市すべてに拠点を創出。グローバルな事業展開に併せて、国内の既存顧客とのパートナーシップをより強固なものにしつつ、新たなブランド展開を図っている。