日本メナード化粧品、ファスマックと共同でアクネ菌などを約1時間半で検出できるキットを開発
日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市/代表取締役社長:野々川純一)は9月15日、遺伝子工学用試薬の製造・販売などを手がける株式会社ファスマック(神奈川県厚木市/代表取締役社長:布藤 聡)との共同研究によって、皮膚常在菌(アクネ菌・マラセチア)の状態を誰でも迅速に可視化できる皮膚常在菌検出キットを開発したと発表した。
これは「DNAクロマトグラフィー※1」を用いたもので、特別な技術や解析機器が不要で、約1時間半で肌のアクネ菌とマラセチアの状態が分かるというものだ。
※1:DNA検出方法のひとつ。検出紙に試料を含ませた後、目的のDNAが検出されると検出紙の特定の場所にラインが現れる
また、同キットは、サンプリング用の綿棒、測定に必要な試薬、検出紙(クロマトメンブレン)で構成されており、「サンプリング用綿棒にて、皮膚を擦り皮膚常在菌をサンプリングする」、「各試薬を用いて皮膚常在菌からDNAを抽出する」、「クロマトメンブレンにより皮膚常在菌を検出する」という流れで常在菌の状態を把握する。
さらにメナードは今回開発したキットについて「皮膚常在菌の状態は肌のコンディションを左右する要素のひとつですが、肉眼で直接確認することができません。また、一般的な皮膚常在菌の検出法(培養法やPCR法)は、結果が出るまでに数日間かかることや、専門的知識や技術・経験が必要であるなどの問題点があります。そのため、皮膚常在菌の状態を簡便に把握することができれば、美肌へ導くアプローチに幅広く役立てられると考えられます」と語っている。